ICE 1
ドイツ鉄道(DB)が運行する高速鉄道ICE(Intercity-Express)の第一世代です。両端に電気機関車を配置し、間に12両の客車を連結した動力集中方式の列車で、営業最高速度は250km/hです。
|
ICE 1の電気機関車です。TGVなどと同じく片運転台の機関車で、編成の両端に配置されています。 (2006年3月6日撮影)
|
|
ICE 1の一等車車内です。横3列の革張りのシートが並んでいます。欧州の他の列車と同様に、座席の向きは固定です。 (2014年7月26日撮影)
|
|
ICE 1にはコンパートメント席もあり、写真は6人用の一等車コンパートメントです。 (2015年7月25日撮影)
|
|
ICE 1の食堂車です。天井にも窓があり、明るい車内です。車両の奥側には売店カウンタと軽食用の立食スペース(ビストロ)があります。 (2014年7月26日撮影)
|
▲ページトップへ |
|
|
ICE 2
ドイツ鉄道(DB)が運行する高速鉄道ICE(Intercity-Express)の第二世代です。ICE 1との違いは、編成を短くして、機関車を片側だけに配置したプッシュプル型ということです。反対側は制御客車となっています。営業最高速度は、ICE1と同じ250km/hです。
|
ICE2の電気機関車側の先頭車です。外観はICE1の機関車とほぼ同じですが、2編成で併結運転を行うためか、連結器カバーが両開きに変更されています。 (2016年4月30日撮影)
|
|
反対側の制御客車です。前面の形状は機関車側と同じですが、運転室の後ろは客室になっています。 (2016年4月30日撮影)
|
|
ICE2の一等車車内です。ICE1と同じく、横3列で革張りのシートが並んでいます。 (2016年4月30日撮影)
|
|
ICE2の食堂車です。雰囲気はICE1とよく似ていますですが、天井に窓がないのが大きな違いです。 (2016年4月30日撮影)
|
▲ページトップへ |
|
|
ICE 3
ドイツ鉄道(DB)が運行する高速鉄道ICE(Intercity-Express)の第三世代です。新幹線などと同じ動力分散方式で最高速度は330km/hですが、ドイツ国内では300km/hに制限されています。フランスのLGV東ヨーロッパ線では320km/hで走行します。ICE 3には国内線用の403形と国際線用の406形があります。
|
ICE3の先頭車です。前面のカバー内には連結器が収納されており、2編成併結での運転も可能です。 (2011年4月28日撮影)
|
|
連結器カバーを開いた状態です。なぜかこのまま走っている列車も結構います。 (2014年7月18日撮影)
|
|
ICE 3の一等車車内です。ICE 1と比べると落ち着いた雰囲気です。 (2011年4月28日撮影)
|
|
ICE 3の最大の特徴は、運転席後ろにあるパノラマ席です。運転席との間はガラス1枚で仕切られただけで、運転席の操作でこのガラスを曇らせたり透明にしたりできます。走行中は300km/h(LGV東ヨーロッパ線では320km/h)での前面展望を楽しめます。 (2011年4月28日撮影)
|
▲ページトップへ |
|
|
ICE 3(407形)
2013年12月に運行を開始した、ICE 3用の新型車両です。最高速度は従来のICE 3と同じ330km/h(ドイツ国内は300km/h)です。
|
407形の先頭車です。従来のICE 3(403形、406形)と比べるとずんぐりしている印象です。 (2014年7月18日撮影)
|
|
ドア窓が四角くなるなど、従来のICE 3と比べてデザインは色々と変更されています。 (2014年7月18日撮影)
|
|
407形には当然食堂車も連結されています。 (2014年7月18日撮影)
|
|
407形の一等車車内です。406形までの流れをくんだデザインですが、通路天井に液晶モニタが設置されているのが大きな違いです。 (2015年7月18日撮影)
|
|
407形の食堂車の車内です。こちらも他のICEと似た雰囲気です。 (2015年7月18日撮影)
|
|
403/406形で最大の売りともいえるのが、300km/hでの前面展望が楽しめるパノラマ席ですが、407形では残念ながら機器室に置き換わってしまいました。 (2015年7月18日撮影)
|
▲ページトップへ |
|
|
ICE 4
ドイツ鉄道(DB)が運行する高速鉄道ICE(Intercity-Express)の第四世代です。ICとICE1、ICE 2の置き換えを目的とするため、最高速度はICE 3より遅い250 km/hとなっています。
|
ICE 4の先頭車です。これまでのICEシリーズと比べて、角張っているのが特徴です。またこのICE 4は407形と同じく、ICE 3(403/406形)やICE Tにあった運転席後ろのパノラマ席はなくなっており、前面展望のない一般席となっています。 (2017年7月22日撮影)
|
|
ICE 4の中間車です。角張ったデザインは先頭車だけでなく、乗降用ドアの窓も同じです。 (2017年7月22日撮影)
|
|
ICE 4の一等車車内です。他のICEと同じく、横3列で革張りのシートが並んでいます。 (2017年7月22日撮影)
|
|
ICE4の食堂車です。これまでのICEのデザインを踏襲しています。 (2017年7月22日撮影)
|
▲ページトップへ |
|
|
ICE T
曲線の多い在来線の高速化を目的にして開発された第三世代のICEで、車体傾斜装置を搭載しています。最高速度は230km/hで、5両編成と7両編成の2タイプがあります。
|
ICE Tの先頭車です。ICE 3はこれをベースに開発されたものですが、それだけによく似ています。 (2014年7月20日撮影)
|
|
動力分散型のICE TにはICE 3と同じく、運転席後ろにラウンジ席があります。運転席の操作で仕切りガラスを透明にすると、前面展望を楽しめます。 (2012年5月4日撮影)
|
|
7両編成のICE Tには食堂車も連結されています。ICE 1などと同じく温かい料理を食べられます。 (2014年7月20日撮影)
|
▲ページトップへ |
|
|
ICE TD
ICE Tをベースに非電化区間に対応させたのがこのICE TDです。ICE T同様に車体傾斜装置を搭載していますが、こちらは電車ではなく気動車(電気式ディーゼル)です。最高速度は200km/hで、ドイツ-デンマーク間の国際列車に使用されています。
|
ICE TDの先頭車です。ICE Tとほぼ同じですが、デンマーク国内でも運行されるため、デンマーク国鉄(DSB)のロゴが付されています。 (2010年7月17日撮影)
|
|
中身はディーゼルですが、車体はICE Tと同じように見えます。 (2012年5月5日撮影)
|
|
ICE TDにもラウンジ席がありますが、デンマーク直通列車は仕切りガラスを透明にはしてくれないようで、終始曇ったままでした。 (2012年5月5日撮影)
|
|
ICE TDで運行される列車のうち、ハンブルク-コペンハーゲン線は渡り鳥コースとも呼ばれ、列車ごとフェリーに乗り込んで海を渡ります。このように車と一緒にフェリーに積み込まれます。なお航行中は安全のため列車から降りるよう指示されます。フェリーにはレストランもあるため、海を渡る間に食事をとることもできます。 (2012年5月5日撮影)
|
▲ページトップへ |
|
|
Intercity
ドイツ鉄道(DB)が運行するIntercity(インターシティ)です。機関車牽引の客車列車です。
|
DBの電気機関車に牽引される、アムステルダム⇒ベルリンのIntercityです。 (2014年7月20日撮影)
|
|
DB Intercityの客車です。写真の車両はオープンサロンタイプの一等車です。 (2015年7月25日撮影)
|
|
DBのIntercityには、制御客車を連結してプッシュプル運転可能なものもあります。 (2013年7月20日撮影)
|
|
コンパートメントタイプの一等車車内です。 (2014年7月20日撮影)
|
|
オープンサロンタイプの一等車車内です。欧州では珍しく窓に合わせて座席が配置されていて、シートピッチも広めです。 (2015年7月25日撮影)
|
▲ページトップへ |
|
|
InterCity2
ドイツ鉄道(DB)が運行する2階建てのIntercity(インターシティ)です。電車タイプと機関車牽引の客車タイプがありますが、2階建てのICを総称してInterCity2と呼んでいます。
|
客車タイプのIntercity2です。 (2015年7月22日撮影)
|
|
電車タイプのIntercity2です。DresdenーBerlinーRostok-Warnemundeのルート等で使用されています。 (2022年5月1日撮影)
|
|
車両は全車2階建てです。食堂車はありませんが、車内に2カ所自動販売機コーナーがあり、軽食や暖かいコーヒーも購入できます。 (2022年5月1日撮影)
|
▲ページトップへ |
|
|
CNL(City Night Line)
ドイツ鉄道(DB)が運行する国債夜行列車City Night Line(シティナイトライン)です。ドイツを中心に、スイス、フランス、オランダ、デンマーク、イタリア、チェコなど周辺国へも運行されています。客車列車のメリットを生かして、複数の行き先の列車を併結して出発し、途中駅で編成を組み替えて別の出発地から来た列車が併結されて終着駅に向かいます。CNLは2016年12月に廃止され、現在は運行されていません。
|
コペンハーゲンからアムステルダム、バーゼル、プラハへ向かうCNLです。デンマーク国内ではデンマーク国鉄(DSB)の電気機関車が牽引します。 (2012年5月5日撮影)
|
|
平屋建ての個室寝台車です。シャワー付個室とシャワーなし個室があります。 (2012年5月5日撮影)
|
|
平屋建て車両のシャワー付寝台個室です。最大3人まで利用できます。3人用ソファが3段ベッドになり、夜になると車掌がベッドメイクに来てくれます。また右手の扉内が、バスルーム(トイレ/洗面台/シャワー)になっています。 (2012年5月5日撮影)
|
|
平屋建ての個室寝台車の通路です。客室側の壁が曲線的に配置されています。 (2012年5月5日撮影)
|
|
CNLの食堂車です。温かい料理やアルコール類も楽しめるので、晩酌にもってこいです。しかし現在はもう連結されていません。 (2012年5月5日撮影)
|
|
個室寝台では朝食も料金に含まれています。朝になると車掌が部屋に届けてくれます。 (2012年5月6日撮影)
|
|
アムステルダム到着時には、ロシア、ポーランド、チェコの寝台車が併結されていました。 (2012年5月6日撮影)
|
|
チューリッヒ発アムステルダム、ハンブルク行きのCNLです。 (2014年7月19日撮影)
|
|
チューリッヒ⇒アムステルダムの平屋建て寝台車のシャワー付個室です。出発時間が遅いため、乗車時にはすでにベッドメイクされています。枕元には、サービスとしてペットボトルの水が置かれています。 (2014年7月19日撮影)
|
|
バーゼルから先のドイツ国内区間はDBの電気機関車に牽引されます。 (2014年7月19日撮影)
|
|
寝台個室のサービスとして提供される朝食です。列車によってメニューが異なるようです。 (2014年7月20日撮影)
|
|
オランダ国内ではオランダ国鉄の電気機関車が牽引します。 (2014年7月20日撮影)
|
|
ベルリン⇒チューリッヒのCNLには二階建て寝台車が連結されています。平屋建てと同じく、シャワー付個室とシャワーなし個室があります。 (2014年7月20日撮影)
|
|
シャワー付個室は2階席になります。こちらは二人用個室で、二階席の中に二人分のソファ席と二段ベッドが配置されています。 (2014年7月20日撮影)
|
|
個室の反対側です。奥の扉の中がトイレとシャワーになります。 (2014年7月20日撮影)
|
|
二階建て車両の通路です。通路は平屋部にあり、ここから階上席と階下席にアクセスできるようになっています。 (2014年7月20日撮影)
|
|
プラハ発着のCNLには、チェコ鉄道(ČD)の寝台車両が連結されており、サービススタッフもチェコのČDの車内サービス請負会社JLVとなります。 (2015年7月18日撮影)
|
|
チェコ鉄道の寝台車は、CNL専用塗装のものに代わり、チェコ鉄道標準塗装の車両が連結されることもありますが、車内設備は全く同じです。 (2016年5月6日撮影)
|
|
チェコ鉄道(ČD)のシャワー付寝台個室です。基本的な作りはDBのものとほぼ同じです。 (2015年7月18日撮影)
|
|
サービススタッフがJLVなので、車内販売の軽食や飲み物のメニューもJLVのものです。車掌に注文すれば持ってきてくれます。簡単な物ばかりですが、一部ソーセージなどの暖かい食事もあります。 (2015年7月18日撮影)
|
|
DBの寝台車両も同じですが、朝食時にはこのようにテーブルを持ってきてセットしてくれます。 (2015年7月19日撮影)
|
|
CNLに食堂車は連結されなくなりましたが、チューリッヒ~ベルリン間のCNLにはビストロがありました。ただしビストロと言っても立ち席スペースがあるだけで、メニューも少なく、ゆっくりと食事はできなさそうです。 (2016年5月6日撮影)
|
▲ページトップへ |
|
|
Regional Express (RE)
ドイツ国内で運行される、日本の快速列車に相当する列車です。ICEやICを補完する列車で、地方に至るまで幅広く運行されています。車両も路線に合わせて様々な機材が使用されています。
|
Rheine(ライネ)~ケルン~Krefeld間で運行されているREです。二階建て客車と電気機関車からなるプッシュプルタイプの客車列車です。 (2015年7月25日撮影)
|
|
機関車の反対側は二階建ての制御客車です。 (2015年7月25日撮影)
|
|
REには一等車もあり、この列車では二階建て車両の二階にあります。1+2列の座席配置ですが、シートピッチは狭いです。 (2015年7月25日撮影)
|
|
Hamburg~Rostock間で運行されているREです。 (2022年5月1日撮影)
|
|
Hamburg~Rostock間のREは、Hanse Expressの愛称が付いています。 (2022年5月1日撮影)
|
▲ページトップへ |
|
|
ローカル列車
ドイツ国内のその他のローカル列車です。
|
Rostock近郊で走っているDBの普通列車RB(Regionalbahn)です。ディーゼル気動車2両編成で運行されています。 (2022年5月1日撮影)
|
|
ディーゼル気動車のRB車内です。運転席後ろに6席だけ一等車があります。 (2022年5月1日撮影)
|
|
フランクフルト近郊で運転されるVIAS社のローカル列車です。列車番号にはVIAが付いています。ライン川に沿ってKoblenzへも運行されています。 (2013年7月20日撮影)
|
|
VIASの一等車車内です。座席は同じで区画が分けられているだけですが、一等車もあります。 (2013年7月20日撮影)
|
▲ページトップへ |
|
Molli Bahn
バルト海沿岸を走るMolli Bahn(モリー鉄道)は、軌間900mmのナローゲージで、全列車がSL(蒸気機関車)で運行されます。Bad Doberan(バート・ドベラーン)からKühlungsborn West(キュールングスボルン・ヴェスト)までの15.4kmを結びます。
|
Molli Bahnの列車です。このように蒸気機関車が客車を牽引しています。 (2022年5月1日撮影)
|
|
Molli Bahnの客車です。8両の客車と1両の荷物車を連結していました。連結器は欧州で一般的なバッファー・リンク式ですが、ナローゲージのためバッファは中央一カ所だけのセンターバッファ方式です。またオープンデッキがあり、開放感のある車窓を楽しめます。 (2022年5月1日撮影)
|
|
Molli Bahnの車内です。ナローゲージのため小さな客車で、座席は2+1の横3列です。 (2022年5月1日撮影)
|
|
夏期シーズンは1時間おきに運行され(冬期は2時間おき)、2つの列車が運用に入ります。途中のHeiligendamm駅で蒸気機関車同士のすれ違いが見られます。またMolli Bahnは転車台がないため、Bad Doberan⇒Kühlungsborn West方面の列車は後ろ向きの蒸気機関車が牽引します。 (2022年5月1日撮影)
|
|
Molli Bahnの特徴は、Bad Doberan近郊の一部区間で、路面電車のように市街地を走行することです。鐘を鳴らしながら、車と一緒に道路を走ります。路面区間にも、電停のように駅があります。 (2022年5月1日撮影)
|
|
郊外では、通常の線路を走ります。路面鉄道と普通鉄道の両面があります。 (2022年5月1日撮影)
|
|
始発のBad DoberanではDBの普通列車と接続しており、同一ホームで乗り換えられます。ダイヤもDBの列車に合わせており、往復ともDBの双方向の列車とすぐ乗り継げます。また切符は写真奥にある駅舎で購入できます。 (2022年5月1日撮影)
|
▲ページトップへ |
|