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旅行日記

~シベリア鉄道旅行2005~

~4日目~

2005年2月9日(水)
シベリア鉄道2日目
車窓

一夜明けて車内2日目。朝起きると窓の外にはシベリアの大地が広がっていた。時刻表によると、寝ている間にウラジミールとゴーリキー・モスコフスキーに停車してたらしい。今日の停車駅はキーロフとバレジノ、ペルミ、スベルドロフスク。

昨夜キオスクで買ったパンや飲み物で朝食をとる。どうでもいいけど、黒いパンがなんか酸っぱいんですが。腐ってるんじゃなくて、こういう味なんだと思うけど、不味い・・・。白パンはまあまあいけた。腹ごしらえしたところで、少し車内を見て歩く。

通路 高級軟臥の通路。右側に二人部屋が並んでいる。日本のブルートレインでもそうだけど、寝台列車の通路はやはり狭い。
高級軟臥は二人部屋×8部屋で定員16名。漢字ってすばらしい(笑 定員
サモワール サモワール。いわゆる給湯器。これで24時間いつでも熱湯が手に入る。ロシア国内を走る中国製の車両ということで、まったく信用していなかったけど、ちゃんと北京までお湯が出た。各部屋にはポットみたいなのが用意されていたので、それでお湯を汲んでくれば部屋でカップ麺食べたりお茶を淹れたり出来る。
高級軟臥の二人用寝台個室。中は二段ベッドと椅子が一個ある。クローゼットっぽいところもあるけど、部屋全体が狭い。あとは二部屋で共同の洗面台が付いている。ちなみに部屋が散らかっているけど、この写真は数日後に撮ったものであって、わずか一晩でこれだけ散らかしたわけではない(笑 寝台個室
キーロフ

モスクワ時間で午前10時頃、キーロフ駅に到着。停車時間も長いので、ホームに降りて写真を撮ったり、買い物をしたりする。さすがにモスクワと違ってこの辺りは寒い。マイナス20度レベルだ。

キーロフ キーロフ駅のプラットホーム。屋根もない吹きさらし。しかしこのいかにも世界の車窓からに出てきそうな雰囲気がいい。これを見たくてシベリアくんだりまで来たと言っても過言ではない。この光景は日本ではまず見ることは出来ないだろう。ちなみに左側が4列車で、右側は貨物列車っぽい。
4列車のサボ。上からロシア語、中国語、モンゴル語の三カ国語で書かれている。英語がないのはさすが。ちなみに左から北京-ウランバートル-モスクワとなっている。 サボ
台車 4列車の台車まわり。何気にごつい気がする。車体間にはバッファも付いていて、乗り心地はそんなに悪くなさそうな感じなのに・・・。
駅の売店で売っていた、幻のペットボトルビール。品質的に大丈夫なのかと疑問も感じるが、まあ普通のビールだった。容器が褐色で遮光しているだけマシかもしれない。しかしこうして見ると、薬品にしか見えない・・・。ロシアではビールは水みたいなものというのをよく聞くけど、なにもビールを水のごとく飲むということではなく、値段が水と同じだった。ちなみに右のペットボトルは普通の水で、左下の赤いのは同じく売店で売っていた怪しい韓国語のカップラーメン(激辛)。 ペットボトルビール
バレジノ

モスクワ時間午後1時半過ぎ、列車は次の停車駅のバレジノ。ここでも停車時間は20分以上あるので、ホームに降りて写真を撮ったり、外の空気を吸ったりする。(注:外の空気は寒すぎるので、吸い込みすぎると咳き込んでしまう)

バレジノ バレジノ駅の写真。右側に移っているのは、ロシアの電気機関車。電化方式は、K氏によると直流3000Vらしい。ちなみにモスクワ近郊では交流25000Vだったとか。都市部で交流、郊外で直流というのは、日本とはまったく逆の方式だ。電力系の彼は、架線とかガイシを見ればその辺のことが分かるらしい。確かにガイシの数が電圧の目安になるというのは習ったことがあるけど、さすが専門家は違う。ちなみにロシアの鉄道の軌間(左右のレールの間隔。ゲージともいう)は1524mmで、新幹線などの標準軌(1435mm)よりも広く、広軌と呼ばれている。
シベリアの原野シベリアの町並み

シベリア鉄道に乗車して丸一日が経過した。考えてみれば、日本では事故やイベントでもない限り、24時間同じ列車の中で過ごすということは体験できないだろう。そう考えると、本当に遠いところに来ているんだなと思う。北京まで残り5日、是非とも旅を満喫したいものだ。

ところでこの車両、突発的に怪しい中国語の音楽が放送で流れるのは仕様ですか?なんか非常に耳障りなんですが。

客車列車とは思えないようなスピードで爆走するかと思えば、駅も何もないところでいきなり止まるのは仕様ですか?我々はこれを運転手のトイレ休憩と呼ぶことにした。止まる度に「またトイレかよ!」って感じで。

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